幼なじみの榛名くんは甘えたがり。




「いいの?榛名くん取られちゃってるけど」


やっぱり杏奈も会話を聞いていたみたいで、ストレートに問いかけてきた。


その問いかけに、声を振り絞るように答えた。



「……だ、だって、どうしようもできないし」


きっと今のわたしは泣きそうな顔をしているに違いない……。


そう思うと、自然と顔が下に向いてしまう。


ここでわたしが嫌だと言ったところで何も変わらないのは事実だから……。



「ふーん?じゃあ、今年もわたしと参加でいいの?」


「……うん」


「ったく、素直じゃないんだから。んじゃ、その日空けといてね」


杏奈の口調は少し呆れたようだった。


「うん…わかった」