最初は触れただけだったのに。
だんだん深くなって、何度も角度を変えながら、息をするひまも与えてくれない。
「ん……っ」
意識がぼんやりして、身体が熱い。
「……口開けて」
酸素を求めて無意識に口を開けると、
さらに深くキスをしてくる。
「い、いや……っ」
「嫌がってるようには見えないけど」
体勢が一気に変わり、ベッドにドサっと押し倒されたのがわかる。
「嫌がってんならそんな煽るような声出しちゃダメじゃん。ますます止まんなくなる」
そう言って、もう一度唇を塞ぐ。
どこか乱暴なのに、さっきした強引なキスとは違って、今は優しく包み込むようにしてくる。
どこまでもわたしの心をかき乱す。
瞳にジワリと涙が溜まる。

