「……ムカつくから、やっぱ止めない」
「ちょ、ちょっと……っ」
いきなり、わたしの首筋に顔を埋めて、
抵抗しようとすれば、力で押さえつけてくる。
「い、いたい……っ」
首筋に吸いつかれたかと思ったら、
軽く噛まれて痛みが走った。
それは、1回ではおさまらずに、
何度も何度も、首筋にキスが落ちてくる。
手に力が入って、ベッドのシーツを握りしめる。
「……んっ、やぁ……」
身体をよじって、抵抗するけど、
なんでか、身体に力が入らない。
頭がクラクラしてきて、おかしくなりそう。
「あーあ、またそんな可愛い声出してさ。
煽ってんの?止められなかったらひなが悪いんだよ」
「な、なんで、こんなことするの……っ」
少しの抵抗として、今は押さえられていない手で、榛名くんの胸を押し返す。

