「なんで委員会じゃない日に仕事頼みに来るんですかぁ……」
「まあそう言うな。お前が可愛がってる後輩の立川は快く引き受けてくれたぞ?」
「え、楓くん……じゃなかった、立川くんは残ってるんですか?」
「あぁ。みんな嫌がって引き受けない中、立川は引き受けてくれたんだよ」
なんていい子なんだ。
テキトーに理由作って逃げちゃえばいいのに。
ちゃんと引き受けちゃうところがえらい。
でも、そういうところ楓くんらしい。
昔からみんなが嫌がることを率先して引き受けてたもんなぁ。
「じゃあいま立川くんが1人で仕事してるってことですか?」
「そうなるな。そこで成瀬に提案だ。お前立川と仲いいだろ?可愛い後輩が頑張ってるんだから手伝うよな?」
くっ……そうきたか。
先生からの頼みなら逃げてやろうかと思ったけど、楓くんが1人で頑張ってるなら逃げるわけにはいかないもんなぁ。

