すると、榛名くんの視線が、ご飯からわたしに向いて、バッチリ目があった。
かと思えば、榛名くんの視線は、わたしのお皿に乗っているウインナーに向いていた。
す、すごい見てる……!
これはもしかして狙われてる……!?
榛名くんのお皿を見ると、おかずは何も残っていない。
「は、榛名くん?」
「あ、何あれ。すごい」
突然外のほうを指差して、榛名くんが窓の外を見た。
それにつられて、わたしも外に視線を向ける。
だけど、外を見ても、今朝わたしが干した洗濯物たちが風で揺れているのが見えただけ。
すごいというほど、珍しいものは何もなかった。
え、いったい何がすごいの?
外に向けていた視線を榛名くんに戻すと、
何やら口をもぐもぐ動かしながら満足そうな表情をしていた。

