「奏斗くん!お風呂洗って入っちゃうね!」
ご飯を食べ終わった私は、お風呂に入る準備をして奏斗くんにそう言った。
「わかった、ゆっくりしてきて」
と奏斗くんは言ってくれた。
奏斗くんは今、テレビを見てる。
チャプン
あの女の子、何年生なのかな?
めっちゃ可愛いし、スタイルいいし…
奏斗くんのこと好きなら、私のライバルってことだよね。
頑張らなくちゃ!
そう心に喝をいれて、私はお風呂からあがった。
奏斗くんと交代した時、
プルルルル♪
?奏斗くんの携帯かな…
悪いと思いつつ、画面を見ると
七瀬 心 っていう子からの電話。
誰?この子…
そう言っている時、電話が切れて、
ピコンッとメッセージが来た。
「私まだ諦めない!奏斗が振り向いてくれるまで絶対に諦めないから」
と書いてあった。
?誰だろう?そう思っていると、
ガチャ
奏斗くんがお風呂から上がった音がした。
とりあえず置いとこ!
そう思って私はテレビを見てるふうにソファーに戻った。
「なんかおもろいテレビやってる?」
奏斗くんが上がってきた。
「うーん、微妙かなー」
と、答える私。
いつも見てるドラマの日でもないからあんまり面白くない。
「奏斗くん、電話かかってきてたよ」
奏斗くんに教えてあげると、
「了解」
そう言って奏斗くんは携帯の画面を見るなり顔を曇らせた。
「奏斗くん?ど、どうしたの?」
携帯の画面を見て固まってる奏斗くん。
「なんでもないよ」
そう言って携帯を机の上に置いた。
何か悩み事?
「奏斗くん、悩み事あるなら聞くからね。」
と奏斗くんに言った。
いつも聞いてくれてるんだもん。少しは頼りにしてもらいたい。
「うん、ありがとうな」
そう言って笑ってくれた。
