sugar&bitter


ー桃音sideー






思わず逃げちゃった…。







私は空き教室からの廊下をわたったところの踊り場にしゃがみこんだ。








モテるもん奏斗くんは。







何回付き合ってようが私には関係ないし。







でも、あの子すっごく可愛かった。








「やっぱりまだ好きなのかな…」








はぁとため息が出た。








「誰が?」








へ?








「それは、奏斗くんが…」








え、誰!?








バッと後ろをむくとそこには、








「俺が、どした?」








息が上がった奏斗くんだった。








「な、なんでここに!?」







「足音の方にきたら桃音がいた。」







まさか、追いかけてくれたの?







でも私ってなんで分かったんだろ?







「で、俺が誰を好きだって?」







「え、聞いてたの!?」







「声でかいんだから仕方ねーだろ」







なんて言えばいいのかわからずにしどろもどろしていると、







「それってさ、俺にも望みあるってことだよな?」






そう言って奏斗くんに抱きしめられた。








「な、なに…!?は、はなして!?」







「桃音、さっきいたのお前だろ」







ビクッと体が反応する。







「わっかりやす」







「ご、ごめんね?聞くつもりはなくて…」







すると奏斗くんは、笑いだした。








「へ?」








「なんかさ、お前と会う時なんでこんな告白されてる最中なんだろうなって思ってさ」








たしかに…。







初めて出会ったあの日も、奏斗くんは告白されていたんだっけ。







「ふふ、たしかになんでだろ?奏斗くんモテるからかな?」







そう言うと奏斗くんは、








「何も嬉しくねーな」







って言って笑った。









「奏斗くん、そろそろはなして?」








忘れてたけど私抱きしめられたままだった!








「なぁ、桃音。俺さ、自惚れしてんのかもだけど…俺にも望みあるってことでいいんだよな?」









「え…?望み?」









ていうか、私!自分から奏斗くんにちゃんと返事するために探してたんだった。








「あ、あのね、奏斗くん」








「ん?」








告白ってこんなに緊張すんの…!?








みんなよく私に言ってくれるな…








「あの、私返事するために奏斗くんを探してたの。」








「ん。で、決まった?」








そう聞かれてこくこくと頷く。








それと同時に奏斗くんははなしてくれて、









「教えて」









と言った。









ちゃんと言わなきゃ!









「私、昨日からね奏斗くんのこと見るとドキドキしちゃって、それで、病気かな?って思ってたの」








「うん」







「でも!違うくて、決勝試合で、奏斗くんが応援してくれた時ね、ほんとに力がでたっていうか…それで、」








「うん」









「好きって気づいたの。奏斗くんが例えあの女の子が好きだとしても!私は、、」








そこまで言ったあとに言葉に詰まる。







「私は、奏斗くんが好き」







奏斗くんの目を見てちゃんと言えた!








そう思ってた時グイッと手を引かれて、








ちゅっと唇と唇が重なった。








へ?奏斗くん…?








「な、な/////」







真っ赤な私を抱きしめて、奏斗くんは、








「かわいすぎるお前が悪い」








「奏斗くん?」








それって…伝わったってことだよね?








私の気持ちが?








「てか、桃音ばか?俺から告白してんのに俺がほかの女のこと好きなわけねーじゃん。そこらへんほんとぬけてる」








そう言って笑ったあと、









「俺も好きだよ桃音」








って言ってくれた。








「奏斗くんっっ返事遅くなってごめんなさいっ!」








「別にいいよ、ありがとな」









「私も、ありがとう」









生まれて初めての彼氏。









ありがとう、奏斗くん!