ー奏斗sideー
女の声うっせーなーってずっと思っていた。
そんな時、
「奏斗くん!頑張ってっっ!」
桃音の声が聞こえた。
その瞬間、自分でも分からないくらいの力が出て、シュートを決めていた。
「二人ともおつかれ。次、桃音の試合なの。見てくれない?」
速水がそう言う。
「琴乃見てくれた!?勝ったんだよ!」
と蒼は琴乃に抱きつく。
おいおい、汗かいてるその服でやめてやれ。
俺はそう思ってひっぺがしてやった。
「邪魔すんなよ〜!」
と蒼は言う。
「かっこよかった!」
速水は早口でそう言うと、
「ほら行くよ!」
と体育館に向かってしまった。
「奏斗!いまっ!」
蒼は感動を隠せてない様子。
「ほら、行くぞ。」
俺は蒼をひっぱって体育館に行った。
ー奏斗sideー 終
