「琴乃〜ー!!がんばって!」
今は1組が3点で、3組が2点。
バサッと相手にシュートを入れられて点を決められてしまう。
琴乃のフォームも攻め方も悪くない。
でもそれが読まれてしまっていてみんながカバーされてしまってるため動けないのだ。
それからも点を入れて入れられて…と接戦が続いて。
最後の最後に抜かされてしまう。
「琴乃っっ!!頑張って!!」
BチームのみんなもAチームを応援する。
「「頑張れ頑張れ、Aチームっ!!1組ふぁいとー!!」」
みんなかひとつになって応援する。
最後、琴乃がボールをゴールになげる。
結構離れている。
「入ってー!!!」
バサッ…
ボールはあとすこしのとこで届かず…
ネットに当たってしまった。
結果は、12ー13で3組Aチームの勝利。
「琴乃、おつかれさま。凄かったよ!」
「う、うん!ありがとうね」
琴乃悔しそう…。
どうやって励まそう…そう思っていたら
「男子1組対4組の試合始めるぞ〜」
と声が聞こえてきた。
「俺ら戻らないと、行くぞ」
奏斗くんが戻ろうとすると、
「奏斗、俺後半に行くから前半のやつ変わってもらって」
と言って、蒼くんが
「行くぞ琴乃」
と琴乃をつれて体育館を出ていってしまった。
「お、おい!!」
奏斗くん、ほんとに困った顔してる。
「だ、大丈夫?」
「あぁ、後半のやつに変わってもらえばなんとかな。」
「そっか。がんばって!」
「おう。…勝てよ」
「うん!!」
奏斗くんはそう言って走って言ってしまった。
「1組Bチーム対2組Bチーム試合始めるわよー!」
先生の声がして、私はユニフォームをきてコートに行った。
