ー琴乃sideー
蒼はたまにSスイッチが入る。
入った途端私はもう勝てない。
前一回ハリセンで対抗しようとしたら、
やばい仕返しで倍返しにあったのだ。
〜〜〜3ヶ月ほど前
「琴乃〜♪」
その日は初めて私がお泊まりに蒼の家におじゃましていた。
「どうしたの?蒼くん」
その時はまだくん付で呼んでいた。
「もー!琴乃いつも言ってるでしょ?くんはなしって。」
「慣れちゃったんだから仕方ないでしょ?」
こっちも緊張するんだから!
「ふーん。じゃあ」
そう言って近づいてきた蒼くん。
「きゃっ!?」
そしていきなり押し倒された。
ベッドに押し倒されたってやばいよね!?
「ちょ、どいて?」
「蒼って呼んだらね?」
だ、ダメだ…スイッチ入ってる!
こーなったら。。
最近手に入れたマイ武器のハリセンで…
取り出して叩こうとしたら、
ペロっ
「ふぇ!?」
耳を舐められた。
「何すんのっ!ってか話してくんない!?」
「今何しようとしたのかな?」
へ…、蒼くんのかおが怖い…!
「ちがっふぁっ、?」
ちがうのって言おうとしたら耳に息を吹きかけられて力が抜ける。
「琴乃、そんなに俺にいじめられたい?しっかたないなぁ♪」
「ご、ごめんなさ…ぁっちょっと、」
蒼くんの愛撫が終わることなく、
私はせめたてられる。
ど、どうしよう!?こ、こわい!
「あ、蒼くん??」
怖くなって呼んだら、
「ごめん、やりすぎたな。」
って言って、目からこぼれてた涙を拭ってくれた。
「蒼く、ふぇ!?」
いきなり抱き寄せられて、ぎゅっと抱きしめられる。
「琴乃が可愛すぎんの。これ以上惚れさせないでよ//」
あ、蒼くんが照れてるっ!
「怖かった?ごめんね。」
そう言って頭を撫でてくれた蒼くん。
やっぱり経験したことがある蒼くんははやくしたいの、かな?
私は意気地無しだよ…。
「そんな顔すんな?琴乃、俺はお前が好きだよ。照れた顔も泣いた顔もすげー萌えるし、笑った顔は世界一大切にしたいって思う。」
蒼くん…っ
「うっん。」
蒼くんはすっごくもてる。塾の友達からすっごい人気で…。
正直自信がなかった。
もしかして、気づいてたの?
「琴乃が心の準備できるまで待つし、可愛い時はいじり倒すし、泣いてる時は俺の隣ずっと空けてやる。」
「うっん!ん?い、いじらなくていいっ!」
「なになに?照れてんの?」
「ちっちがう!」
「ほんと、かわいすぎ。」
そう言って私のおでこにちゅっとキスをする蒼くん。
「なっ!////」
「ん、かわいい♪」
仕返ししてやる!
そう思って私は蒼くんの、頬にちゅっとキスをして、
「好き。蒼」
って言ってやった。
「なっ!?」
蒼くん…蒼の顔が真っ赤になる。
「仕返しっ!」
「あーもっ!してやられたな…。ほんとかわいすきだから。」
そう言って抱きしめてくれた。
〜〜〜
蒼は、ずっと待っててくれるって言った。
私はまだ正直怖いけど、今年の誕生日には…
なんて密かに考えていた私であった。
ー琴乃sideー 終