ー桃音sideー
「ふわぁぁ。」
あれ、ここは…?
私確かおばあちゃんとお話して…。
なんだ、夢か…。
そう思っていると握りしめた手のひらから花びらが出てきた。
これは、おばあちゃんがいた花畑のラベンダー??
「おばあちゃん…。ありがとう。愛してるよ」
私はその花に向かってもう1回、おばあちゃんに伝わった欲しいと願った。
「んん?桃音、起きてたのか。」
横にいる奏斗くんが起きたらしい。
ん?横にいた?
「奏斗くんおはよう。奏斗くん!?」
「なんだよ、急に大きな声出して。」
「いや、なんで隣に…あっ。」
昨日私、奏斗くんになんてことを…、
はっずかしいよ//
「思い出した?」
ニヤッと笑う奏斗くん。
「ごめんね!?嫌だったよね。ほんとにごめんなさい!」
年頃の男の子が私なんかと寝たくないよね!?なのに私なんてこと…!
「なんか勘違いしてね?俺、別に嫌じゃないからここにいるから。」
奏斗くんはそう言うと私の頭に手を置いて
「桃音だから一緒に寝れた。」
と言った。
その瞬間、私の顔が
ボンッ!と、ゆで卵みたいになった。
