「かなちゃんってあの!?」
昔、幼稚園の時の仲良かった友だち。
そのかなちゃんが、奏斗くん??
でも、似てない…ような。
「人は変わる。それは、桃音が1番わかるだろう?」
そうか。変わるんだ。
私も変わった。いや、変えた。
でも、失敗したんだ…。
「桃音、人生にはね、失敗なんて山ほど経験しないといけないんだよ。」
「うん。。おばあちゃんも、失敗たくさんしたの?」
「もちろんだよ。失敗して、よくお母さんに怒られちゃってたよ。」
「ふふ。おばあちゃん、意外にやんちゃだったのね。」
「そうじゃなぁ。おばあちゃんは元気溢れる腕白小僧みたいなキャラだったなぁ。」
「わんぱく小僧!?なにそれ〜」
おばあちゃんの久しぶりの手はやっぱり暖かくて、
心から落ち着けた。
「久しぶりに桃音に会えて楽しかったよ。笑顔になれた。」
「私も楽しかった。」
私はそう笑って言った。心から、
おばあちゃんに大好きって伝わるように。
「桃音、それが笑顔じゃ。」
「え?私、いつの間に笑って…?」
「自然に出る笑う顔。笑顔。大切にしていきなさい。桃音は、おばあちゃんの光だから。いつでも見守ってるよ。」
そう言うとおばあちゃんが光になって、消えていってしまった。
「お、おばあちゃん!?」
「桃音、愛しているよ。これからも。」
そう聞こえた気がした。
「おばあちゃん…私も大好き。愛してるからねずっと!!」
そう叫んだとき、おばあちゃんが頭を撫でてくれた気がした。
