なんでこうなったのかな。
みんなに無視されて、嫌われて…。
何か悪いことしたかな?
「私…何しちゃった…?」
ベッドに入るとまた思い出してしまう。
何も答えてくれない。
目も合わせてくれない。
私はもう1人なんだ。
琴乃ももういない…。
「ことのっ。ことの…。」
「うぅ…。」
私は昔、笑うのが苦手だった。
「あんた、いつもその顔喧嘩売ってる?」
昔、いじめっ子から言われた言葉。
じゃあ、笑えばいい?
そう思った。
笑えば友達ができる。
1人にならない。そう思って、
私は毎日笑った。
みんなに課題見せるために夜遅くまで勉強して学年2位になれるくらいまでなって、
運動も苦手だったけど毎日腹筋とかして筋肉つけたり、走ったりした。
スキンケアとか肌のことも考えた。
何がいけなかった?何が足りなかった?
私はまだまだ笑わないとダメ?
…もう疲れたよ。
昔の私はすぐ泣いてた。
「桃音、泣きな。笑ってるあんたはかわいいんだよ。」
そう言っておばあちゃんはいつも私のことを抱きしめてくれた。
「おばーちゃん。桃音、お友達できないの。笑わない子はいらないって。」
「桃音、よく聞きなさい。笑うってね、やろうと思って笑っても意味ないんだよ。」
「え…?」
「桃音はお母さんやお父さんといる時いつも笑ってるだろ?」
「うん!2人とも好きだよ!」
「笑うのはね、楽しいって思えた時自然に顔に出てしまうんだ。」
「おばあちゃんも?」
「もちろんだよ。おばあちゃんも楽しい時たくさん笑うんだよ。」
「私も!楽しい時笑う!!」
いつも優しかったおばあちゃん。
私が小学生の時、交通事故でなくなってしまった。
相手の居眠り運転が原因。
「おば…あちゃん。私、楽しくないよ…。でも笑わないと…。」
