「ごめん。待った?」
え!?はやくない!?
「もういいの!?」
「長風呂の気分じゃねーって言ったろ?」
長風呂の感覚何分くらいなんだろ。
「うん…。いってたけど…。」
「それにさ、桃音1人で待つの退屈だっただろ?」
「え!?そんなことないよ!」
「あるって顔に書いてる。」
え!?書いてる?!
奏斗くんはそう言いながら笑ってる。
「ほんとに顔に出やすいな桃音は。」
「う、うるさいなぁ!」
多分私の顔今ゆでダコみたいになってる。
だってお風呂上がりの奏斗くん、
なんか色っぽい…。
「なに?ゆでダコみたいだけど。」
「な!そんなことないし!」
ふんっ!と顔を背けると
「こっち向けよ。タコちゃん」
奏斗くんがぐいっと顎を掴んだ。
「ちょっ!?」
「うわ。真っ赤じゃん。」
「離してーっ!」
「おもしれ。」
何がよ!!
面白がってーー!
