ー桃音sideー
「お風呂上がったよ。」
「ん。少しは落ち着いたか?」
心配してくれてたんだ…。
泣いたのに普通に接してくれる。
奏斗くんは優しいな。
「ありがとう。大丈夫だよ。」
「ん。水置いといたら飲んどき。」
「え、ありがとう。」
「桃音、もう寝るか?」
うーん。どうしよう…。
正直寝たい…。
迷っていると、
「俺風呂いくから待ってて。」
「あ、うん。」
「すぐでる。」
「いや!ゆっくりしてきて?疲れてるでしょ?私は大丈夫だし!」
正直今1人になると心細さが増える。
でもさすがにお風呂くらいはゆっくりしてきてほしい。
「俺、今日長風呂の気分じゃねーし。行ってくる。」
そう言って奏斗くんはお風呂に行ってしまった。
やっぱり優しいな奏斗くんは。
そう思いながらかれがあがってくるのを待っていた。