次は女子借人競走。
「ドキドキだね!」
琴乃と話しながら並ぶ。
次々へと順番が近ずいてくる。
私の番だ!
よーいばん!の音とともに走る。
司令の紙は〜っと!
そこには、「大切な人」と書いてあった。
前までは一目散で家族のとこに行ってたと思う。でも私は迷いなく、奏斗を探していた。
「見つけた!」
奏斗のところまで走る。
「桃音?」
奏斗は驚いた顔してこっちを向く。
「きて!借人競走!」
「なるほど。いいよ」
奏斗の手を取って私はゴールに走る。惜しくも2位だった。
「ごめんね!いきなり」
借人競走!だけでよく分かってくれたなと思いながら奏斗にそう言う。
「全然。俺だって来てもらったし。あのさ、さっきのお題なんだけど」
奏斗がそう言って紙を見せてくれる。
そこには、「一緒にいて幸せになれる人」と書いてあった。
「そういう事だから」
奏斗はそう言って笑う。
奏斗がそう思ってくれてたことが嬉しくて少し固まってしまってる私。
「桃音?」
「いや、嬉しくて。ありがとう!」
私も一緒にいて幸せになるんだよ?と奏斗に心の中で伝えて、私達は応援席に戻った。
