その夜お風呂に入って部屋に戻ると、電話がかかってきた。
え、奏斗!?
私電話番号なんて教えたっけ?
「もしもし」
恐る恐る電話に出る。
「桃音?」
「うん。奏斗私の電話番号いつ登録したの?」
「今日のクレープ食べてる時」
「いつの間に!?」
全然気づかなかった。
「もうお風呂はいった?」
「うん。今上がって自分の部屋に戻ってきたところだよ」
「俺も」
「もう1週間もしないうちに、体育祭だね」
琴乃最後の最後まで障害物嫌がってたなと思うと今でも少し笑ってしまう。
「そうだな。何に出るんだ?」
「私は、借人競走に出るよ!!」
もちろん琴乃と〜と私は付け加える。
「借人競走、俺も出るよ。あ、蒼も」
「え!?4人全員出るなんてすごいね〜」
それから少し話して、私達は電話を切った。
私はそれからすぐねむりについた。
