「最終手段がジャンボジャンケンってひどすぎるでしょ!?」
放課後になっても、「私は認めない!」と嫌がる琴乃。
「桃音〜変わってよ〜!」
「さすがに障害物はやだ。」
「ですよね〜」
なんでこんなにも障害物競走が人気ないのかというと、障害物の種目のひとつに
風船をお尻で割るというものがあって…
それが女子からは不人気。
「あれだけはしたくない…」
琴乃もあれが原因のようだ。
「そんな気落とさないの!明日からリレーの練習始まるっぽいしさ!頑張らないと!」
リレーはほんとに本番緊張するから練習で慣らしておかないとやばい。
「桃音は鬼だ〜」
ジャンボジャンケン決めたのは先生だからね!
そんな時、ガラガラと扉が開く。
「まだ教室いたのか〜よかった!」
入ってきたのは、蒼くんと奏斗。
「なんの話ししてたんだ?」
「体育祭の種目の話!奏斗と蒼くんは、何に出るの?」
「俺は借人競走と騎馬戦」
「俺も奏斗と同じだな!!琴乃と桃音ちゃんは?」
「私は借人競走だよ」
「私は借人競走と障害物…」
琴乃はほんと最悪…と呟く。
「障害物か〜あれは嫌だな」
蒼くんがそう言って苦笑する。
「あれは改善すべきだろ」
と奏斗。
先生がた、あれはほんとにやめた方がいいですよ。不人気ですので!
「じゃあ俺と琴乃は行くな〜!」
「桃音、奏斗くん、ばいばーい!」
2人は教室を出ていった。
