「ふわぁぁ…」
「なになに?眠たそうね」
二学期の始業式が終わって、今は琴乃と教室でお話中。
「なんか、先生の話ってオルゴールだからさ」
メトロノームか!ほんとに眠い…
「あれはまぁ…起きれてる人がすごい。」
琴乃もそうとう耐えたようだ。
「ハイハイおまえらー席につけよー!」
「げ!先生きたから戻るわ!」
琴乃は自分の席に戻る。
「二学期あけてさっそくだが、一週間後は体育祭だぞ!てことで今から競技を決めるぞ!」
あ〜体育祭か!忘れてた。
「リレー選手はカウントしないで、別で2個出てもいいからな〜」
「桃音桃音!今年は何出る?」
去年は私たちは二人三脚リレーに出た。
「今年は…あれなんかどう?」
私が指さしたのは借人競走。
「あ、今年からのやつね!楽しそう!」
出れる人数は各クラス2人で、私たちは見事借人競走争奪ジャンケンで勝ち、出場決定した。
「あと一つ競技が残ってるんだが、出てくれる人はいないか?」
あ〜障害物競走は人気ないもんな〜
「おーいいないのか?じゃあ、最終手段のジャンボジャンケン行くぞー!」
は!?ジャンボジャンケン!?
「小学生かよ!」とクラス中笑いが起きる。
「笑ってるやつは負けるぞ?ほらいくぞー!じゃーんけーんぽーん!」
ふぅ!かったかった!!
私は一抜けした。
それで結局じゃんけんに負けたのは、琴乃だった。
「げっ!最悪!」
琴乃は文句を言いまくってたが、
「ジャンボジャンケンは偉大なり」
という先生の意向で琴乃に決まった。
