そして目が覚めた私は奏斗の腕から抜け出して、







今に至る。







「おきておきておきて!!」








ゆさゆさと奏斗を揺らしまくる。








「んー?おはよ」








「おはよ。ほら起きて?朝ごはんあるから」








「ん。」








私は1階に降りてご飯の準備を整えた。








「おいしそーな匂い」








奏斗が降りてきたようだ。








「食べて!いただきます!」







私たちはご飯を食べ終えて、奏斗の昨日までにまとめた荷物を下まで運んだ。







「ここで大丈夫だよね?」








「あぁ。ここに置いといたら母さんが車で送ってくれるらしいから」







「そっか」








今日でお別れなんだよね。








「何落ち込んでんの。明日から学校始まるんだし一緒に帰ればいいし?」








そう言って、ふわっと私を抱き寄せて、








「ほかの男に食われんなよ」








と耳元で呟いた。








「な/////そんなことしない!」








それから2人で沢山お話して、気づいたら夕方になっていた。










ピーンポーン









「あ、、お母さんかな?」









時計を見たら6時を過ぎていた。








「ただいま〜!」








ドアを開けると、そこには、








お母さんとお父さんと、奏斗のお母さんらしき人がいた。







「すまなかったな」







お父さんはそう言って、頭を撫でる。








「全然!」







「桃音ちゃんかな?うちの奏斗のこと、ほんとにありがとね」







うわぁ…綺麗な人//








「い、いえ!!」








若すぎるでしょ!?何歳なんだろう。








それから、奏斗も入れた5人でお母さん達が買ってきたお寿司をみんなで食べて少しお話した。








「もう九時頃だしおじゃまするわね」








「えー!恵子!!もう少し居てくれてもいいのよ?なんなら泊まってって!」








「そんなの悪いし、明日から奏斗も学校だし…今日くらいは家族3人で仲良くしなさいよ」








「ふふふそうね!」








お母さんと奏斗のお母さん(恵子さん)は、仲良しそうに話す。








ほんとに仲いいんだなぁ








「そろそろ行くっぽいな」








奏斗が立ち上がる。








「桃音、また明日な」








「うん。気をつけてね」








「おう。明日、迎えに来るから」







「うん!」







「また遊びに来てちょうだい!」








「いつでも来てくれ。楽しみにしてるよ」








お父さんとお母さんは奏斗のお母さんにそういう。







「ええ、また来るわね。桃音ちゃんもありがとうね〜!」







そう言って、帰っていった。








「よし、桃音!お風呂に入ってきたら?」








「うん!」








私はお風呂に入ることにした。