「たのーしーー!」
メリーゴランドにのってゆらりゆらりと回っている私と奏斗。
周りには小さい子達ばっかだけど、楽しい!
コーヒーカップにも乗った。
「次どこ行く?」
「あれ乗ろうぜ」
奏斗が指さしたのは…
ジェットコースターだった。
「げ…」
私は言うまでもなく絶叫系は無理なのです!
でも一緒に乗ってくれたし…
「うん。行こうか」
うわーん!
私は死にに行ってきます。。
「桃音、大丈夫か?顔色悪いけど」
「だだだ大丈夫大丈夫!」
「絶叫無理系?」
奏斗はそう聞いてくれるけど、奏斗が乗るなら私も乗りたい。なんて思ってしまって、
「全然!得意だよ!」
なんて強がりを言ってしまった。
「そっか。無理すんなよ」
奏斗は薄々勘づいてるようだけど、私が乗りたいと思ってることを悟ってそう言ってくれた。
そしてとうとう私たちの番になった。
「安全レバーをお締めください!」
ガチャと安全レバーをおろす。
はー!?高すぎでしょ!?
あとなんか…こわい。。
「では行ってらっしゃい〜」
ガタゴト進むジェットコースター。
もうあとには引けない。
「うぅぅ。」
前が見えません!見れません!
「だから言ったじゃん無理すんなって」
そう言って、奏斗は私の手を握ってくれる。
「無、無理してた訳じゃ…え、まって、これまさか。え!?」
「あー…落ちるな」
奏斗がそう言った瞬間、
ビューーんと勢いよく下に降りるいや、落ちていくジェットコースター。
「いや…ちょ…むり。」
無理だよー!?こわいこわいこわいこわい!
とまっておくれぇぇぇ!!!
「桃音、大丈夫か?」
隣にいる奏斗が話しかけてくれる。
「むりむりむりむり!!」
言うまでもなく大絶叫な私。
「うぅ。あれはひどいよぉ!!」
げっそりと降りた私は近くのベンチで休憩中。
「ほら、これ飲んどき」
渡してくれたのはりんごジュース。
「あ、ありがとう」
「絶叫無理なら言ってくれれば良かったのに。大丈夫か??」
「ごめんね。せっかく来たのに…」
好きな乗り物乗れないなんて嫌だよね。
「そんな顔するなよ。俺は桃音のことしれて嬉しいし、桃音とここに来れただけでいいから」
そう言って、頭を撫でてくれた。
「ごめんね。ありがとう」
「気にすんな」
私たちは少し休憩してお昼ご飯を食べた。