「桃音」
ん?目を開けるとお母さんがいた。
「まだ6時前なのに…もう行くの?」
「うん。ごめんね?またもう少しで帰国してくるからね!」
「うん。頑張ってきて!」
そう言って、お母さんとお父さんは空港へ行ってしまった。
お母さんたちが帰ってくるまで、少しでも奏斗と一緒にいたいな。
よし!明日はどっか行こうって言ってみよう。
コンコンと奏斗の部屋のドアをノックする。
「ん??桃音?」
「うん。入ってもいい?」
「うん」
ガチャりとドアを開けて私は部屋に入る。
「明日は暇?」
「うん、暇だよ」
「明日、どこかに行かない、かな?」
私は途切れながらも誘ってみる。
「顔真っ赤にして」
そんな私の頭を笑いながら撫でて、
「うん、行こうか」
とOKをくれた。
「ほんと?やった!」
それから二人で話し合って遊園地に行くことになった。
私は楽しみすぎてその日は寝ることが出来ずずっとドキドキしていた。