「どうしたの?」
首を傾げて問う。
「なんとなく」
奏斗はそう言って座る。
「桃音、話聞いてた時顔すごかったからさ」
そう言って、笑う奏斗。
話って?
あ、夏休み終わる頃には戻ってこれるっていうお母さんの話か…
「そりゃあ…嬉しいけどね?嬉しいんだけど…」
お母さんたちが帰ってくるのは嬉しい。それはほんとに思うけど。
奏斗がいないのはちょっと寂しい…。
「そんなの俺もだよ。慣れてた母さんとの暮らしに戻るよりも桃音といたいと思う。」
「な、なんでそんな恥ずかしいこと、奏斗はサラッと言っちゃうかな〜」
私は顔を赤くしながらそうつぶやく。
「俺が桃音のこと好きだから。ほかのやつには考えられない」
「/////!」
も、もうっ…!返す言葉がありませんっ。
私だって奏斗に負けないくらい奏斗のことが好きだもん!
なんて言えない私は赤い顔を逸らすだけ。
「夏休み楽しめばいいじゃん?また出かけような」
「うん!楽しみにしとくね」
それから奏斗と少しお話して、
「おやすみ」
「おやすみ、奏斗」
私は部屋に戻って眠りについた。
