ー桃音sideー
「桃音、4時15分だからそろそろ起きて」
奏斗の声で目が覚める。
うーん。なんかスッキリした!!
「寝かせてくれてありがとう。よし!これで頑張れる〜」
よし!頑張るぞ〜!
それから私たちがハンバーグや豚汁を作っているともう6時になっていて、もうすぐ完成のときに、
ガチャり
「奏斗くん!桃音!ただいま〜!」
お母さんの声だ!
「おかえりなさい!お母さんっ!」
お母さんに飛びつく私。
「奏斗くん、桃音のことありがとうね」
その隣にはお父さん。
「いえ、俺は何もしてませんよ」
「よし!もう少しでできるから待ってて?」
それから私たちは出来上がったご飯を食べながら、いろんな話をした。
私からは学校のこと。お母さん達からはお土産話をたくさん。
「桃音にかわいい服たくさん買ってきたからね!」
と渡されたのは韓国風の服や、フランスとかでありそうなかわいい服たち。
「ありがとう!」
またタンスがいっぱいになりそう。
それから片付けてリビングで団らんしていた時、
「桃音、お母さん達ね、夏休み終わる頃には戻ってこれるの。奏斗君のお母さんもその頃には戻れるそうだから夏休みで2人の生活は終わりよ?」
とお母さんに言われた。
「え?そ、そうなの?」
「うん!お母さん達の仕事も落ち着いて片付いてきてるからね」
「主に僕の仕事なんだけどね」
とお母さんとお父さんは笑ってる。
そ、そりゃあそうだよね!この生活にもいつか終わりがくる。わかってた。
でも唐突すぎだよ…。
「いつごろにまたあっちに?」
奏斗がお母さん達に聞く。
「悪いんだけど朝いちにでないと行けないんだ。仕事早く終わらせるためにもね。だから明日は見送りはいらないよ。」
お父さんは優しい顔でそう言う。
もう少し遅くてもいいよ。なんて言えないから、
「そっか!待ってるね!」
といった。
それからお風呂に入った。
私が部屋に戻ろうとしていると、
「桃音、ちょっと来て」
奏斗に呼ばれた。
私は奏斗についていって、奏斗の部屋まで行った。
