「大丈夫か?」
「うん、もう大丈夫。ごめんね?せっかくのプールが…」
ほんと最悪な空気とムードになっちゃった…。
「桃音も速水も悪くないだろ?だから気にしなくていい。まだ昼にもなってないからこれから泳げるしな」
そう微笑んで頭を優しく撫でてくれる。
「そろそろ俺らも戻っていいかな…」
そう奏斗が呟いて、
「戻ろっか。フローズン売ってるけど、買ってく?あいつらの分も。」
と手を差し出してくれた。
私はその手を握り返して、
「うん。買っていこう」
と返した。
フローズンを4個買って戻った頃には琴乃も蒼くんも楽しそうに話してて、少しほっとした。
「ご、ごめんね蒼くんも…」
ぼそっと蒼くんに謝ると、
「桃音ちゃんは悪くないよ?大丈夫だから。ほら!泳ぎに行こう!」
と笑って返してくれた。
「あーもー!せっかくプール来たんだもん!流れに行く!!」
琴乃は膨らました浮き輪を持って今にもいきたい!と行動で訴えてくる。
「そうだね!行こう!」
私もビーチボールを片手に立つ。
「行くか」
「よし!俺が1番に流れる!」
と奏斗と蒼くんも立ち上がる。
さっきのこと忘れるくらいに楽しまなくちゃ。
私たちは流れるプールに向かった。
