「おはよー」
目を開けると、奏斗の顔があった。
「お、おはよ!?」
な、なんでいるのー?!
「もう七時過ぎだから起こしに来た。早く着替えてきなよ」
そう言って、部屋を出ていった。
目覚まし時計を見ると…
7:10
となっていた。
うわ、あぶないあぶない!
私は昨日用意していた、水色のワンピースとカバンを持って下へ降りた。
「朝ごはんはおにぎりでいい?」
目の前に置いてある梅干しのおにぎり。
「美味しそう!もちろんだよー!奏斗、ありがとう起こしに来てくれてご飯まで!」
「今日に限ったことじゃないでしょ?ほら、食べるよ」
いっただきまーす!と言って、おにぎりをパクっ!
「おい、ひぃ!」
「ほんと美味そうに食べるな」
ふっと微笑む奏斗をみて、ドキッとしてしまう。
朝からお顔が整っているようで…
ご飯を食べ終えて、家を出る。
「楽しみだね!」
「そうだな」
奏斗とたわいない話をしながら、駅に向かった。
