「お、買えた?」
待ち合わせ場所にはもう2人がいた。
「琴乃、蒼くんに期待させるやつ買ったから楽しみにしててねー」
私が蒼くんにそう言うと、
「へー、琴乃が…」
となんか妄想?タイムに入ってしまった。
「ちょ蒼!?勝手に想像すな!」
と琴乃は顔を赤くする。
「あ!桃音にもちゃーんと着るように促したから奏斗くんも楽しみにしてて!」
な、何言っちゃってくれてるの!?
「それは楽しみ」
奏斗がそう言ってニコッと笑う。
う。なんか家で聞かれそう…
「そろそろ帰った方がいいかもねー!明日朝早いでしょ?」
時間も時間だし…と蒼くんが言う。
「蒼の言う通りだな。市外だから朝少し早めに行かないといけないし。」
電車だしなーと奏斗も賛同する。
「そうだね、じゃあお開きにしよっか!桃音、また時間とか連絡しとくね!」
「うん、りょうかい!!」
私たちはデパートを出てわかれ、私は奏斗と家に向かう。
「どんなの買ったの?」
「え、、、あ、明日のお楽しみ…」
自分で言えないよ!しかも服タイプじゃなくて明日はビキニだし…。
「ふーん?顔、赤いけど」
そう言って笑う奏斗。
「う、うるさいー!」
それから明日の話をして気づいたら家に着いていて夜ご飯を食べることになった。
夜ご飯は簡単にオムライスを作った。
朝がはやいからすぐにお風呂に入って片付けをして準備をした。
「日焼け止めいれてー」
うーん、忘れ物ないと思うけれど…
そんな感じで準備をしていると、
トゥルルル♪
電話?誰からだろう?
画面を見てみるとお母さんからだった。
「あ、桃音?久しぶりねー!」
「お母さん!どうしたの?」
約3ヶ月ぶりにお母さんの声を聞いてテンション上がる。
「夏休み今日からでしょ?お母さん達、1回そっちに戻ろうと思ってね。残念ながら奏斗くんのお母さんは戻れないらしいんだけど…。それを報告しておこうと思って!」
「おっけ!またいつかは連絡して!」
「決まったら連絡するわ。ちゃんとやってる?お金は足りてる?」
「大丈夫だよ!毎月10万送り込まれたらたりるも何も余るよ。」
「まぁ服でも買いなさいよ!夜遅くにごめんね?じゃあまた今度ね」
「うん!おやすみなさい」
そう言って、電話を切った。
「誰から?」
お風呂から上がった奏斗くんに聞かれた。
「お母さん!夏休みに1回家に帰ってくるって。」
「あー、俺のとこは無理だとさっき連絡きた。桃音のお母さん達が帰るからって。」
「そうなんだ。寂しいね」
何回か出張はあったけどこんな長くあってないのは初めてだし。
「今は桃音いるから全く寂しくないよ」
「な、それとこれは違うよ!?」
「一緒。そんだけ愛おしいってことかな」
そう言って、笑う。
タチが悪いよ…かっこよすぎて直視できない…
「な/////」
顔を赤くしてしまう。
「明日はやいし、準備も終わったし、寝るか」
笑いながら奏斗が言う。
「そうだね。明日楽しみ!」
「あ、さっき蒼から連絡あって朝8時半の電車に乗ることなったから7時半には起きるか」
「うん、わかった!」
7時なら起きれる!プールなんて久しぶりだし、楽しまないと!
「じゃあおやすみ」
そう言って奏斗は私のほっぺにちゅとキスをする。
「な!?/////」
「少しは慣れろよ?」
「わ、分かってるよー!お、おやすみ!」
「おやすみ」
奏斗のスキンシップと明日の期待からなかなか寝付けず、結局寝るのに30分くらいかかってしまった。
