「プール!?すっげー楽しそう!」








話すとさっそく賛同の声を上げてくれる蒼くん。









「奏斗は行きたくない?」








私は奏斗に聞いてみる。嫌なのかな?









「嫌じゃないし、むしろ行きたいよ」








笑って返してくれる奏斗。








やっぱりかっこいいななんて。








「てことで、明日の水着買いに行きたいんだよね!今から行きたい!」








琴乃がそう言ったので4人でデパートに行くことになった。








「どうするどうする〜?」








私は今琴乃とショッピング中。琴乃の「楽しみにしててほしいから2人で買いに行きたい」と言う意見が通り、1時間のショッピングタイム。








「琴乃はやっぱり…」








「もちろん、ビキニにするつもりだよ?」








で、ですよね…。
ビキニとか似合わないし、私は服タイプにしようかな。







私はビキニのコーナーから服タイプの可愛い水着のコーナーに行こうと思い移動しようとすると、








「え、桃音もビキニだよ?服タイプの水着なら去年買ったじゃん!」








確かに可愛い桃色の水着買ったけど…
ていうか、買ったの覚えてるならわざわざ買わなくても!







「桃音はほんとに分かってないなぁ。プールって言っても遊びじゃないの。」








「え、遊びじゃない?」







水泳教室でも行く気?








「なわけないでしょ!」








あ、心読まれてましたか…







「言っちゃえばダブルデートなの!つまり明日は勝負ってことなの!」







「ダ、ダブルデート!?そんなの一言も言ってないじゃん!」







プール行くとしか聞いてないよ!?







「バカか!カップル2組のプールとかほぼデートなんだからね!?」







そ、そうなんだ…。







「だからこそ、ビキニの方がいいでしょ?」








「でも恥ずかしいもん」







スタイル良くない私がビキニなんかきたら、タコに靴下はかせたみたいな感じになる。
きっとほんとに微妙になる。








「とにかくビキニにするのー!桃音スタイルいいし大丈夫だから。色はかわいい系のピンクとか水色とかならぴったりだと思う!」







ビキニ決定事項は揺るがないようで…
結局お互いにビキニを購入することになった。








「琴乃はどんな水着にするの?」







「黒とかかな。私フリルとかそういう感じよりシンプルなデザインがいいんだよなー!」







確かに琴乃っぽさが出ていいと思う!







「これは?」







私が指さしたのは、黒とピンクのビキニ。







黒が主体で胸元には大きめのスカーフ風リボンがついてるシンプル系なデザイン。







「可愛いね!これにしよっかなー?」







琴乃にも気に入ってもらえた。







「桃音はこんなのはどう?」







琴乃から渡されたのは、胸元に大きなフリルがついたピンクと白の可愛いデザインの水着。







「か、可愛いけど…」






私が着たら閲覧注意になっちゃいそう…







「可愛いじゃん!試着行く?」







「う、うん。」








試着だけなら…とわたしは琴乃と試着室に向かう。







「どう?」







「琴乃すっごくにあってる!!」







「ふふ〜これにしよっと!桃音も着てきなよ!」







「う、うん。」







憂鬱な気持ちを押し殺しいざ試着。







「どうかな…?」







試着して琴乃に感想を聞く。







「え、めっちゃ可愛いよ!?やばいやばい。私が男なら襲ってるわ」







な、襲ってるって何!?
肉食系女子!?







「でもこれ露出多くないかな?」







これで一日中ってすっごい勇気いる気が…







「ビキニの上からパーカーを着たら大丈夫よ!」







「パ、パーカー着るの?」







「そ!泳ぐ時は脱いで、ごはん食べてる時とか上がってる時はパーカーを羽織ったら大丈夫!」







「な、なるほど…」







「それにしなよ!すっごく可愛いし、桃音っぽいデザインでいいと思うけど」






「うーん、じゃあこれにするー」







私たちはお互いに水着を買って、少し文具店を見てから奏斗たちとの待ち合わせ場所に向かった。