「みなさん、夏休みでもおおいに勉強に励みーー」
あっつい!!なんでこんな暑い体育館で何十分も終業式なの!?
あれから日がたち今日で一学期最終日。
今は体育館で長い校長先生の話を聞き流している。
「あ、校長先生が話始めてから10分だった!」
琴乃は何分話し続けるのか測っているらしい。
結局15分間話し続け、やっと教室に戻ってこれた。
「よし!明日から楽しい夏休みの幕開けだな!しかし…お前ら宿題はするんだぞ!」
高校生になっても宿題宿題って出さなくてもいいのにな。
「夏休み明けには体育祭や、文化祭なども控えてあるんだからな!怪我しないように!」
キーンコーンカーンコーンとチャイムがなって一学期最後のホームルームが終わる。
「あーやっと帰れるね」
琴乃は暑い暑いと手で仰ぎながら言う。
「相変わらず長かったね…」
校長先生と言い、担任の先生と言い、みんな話すことが好きすぎるよ。
「あ!そうだ桃音。明日新しく出来た市外にできたプールに行かない?」
「明日?またなんで急に?」
ふふふふと笑って1枚の紙を取り出す琴乃。
「なんか明日がオープンらしくてね、私のお父さんがそのプールの方と仲良いらしくて、割引券4枚くれたらしいの!」
「え、そうなの!?プールかー!行きたい!」
夏といえばプール&海!行きたい!
「んで、せっかくの4枚チケットだしさ、蒼たちも誘わない?」
「え、奏斗と蒼くんも?確かにチケット無駄にならなくていいね!」
ちょうど4枚だもん。いいと思う!
「よし!じゃあ誘いに行こっか!」
「うん!」
私と琴乃は、一緒に奏斗たちのクラスに向かった。
