「どうしたの?横山くん」










横山くんについて行って、一通りの少ない階段の踊り場まで来た。男の子と二人ってなんか落ち着かない…











「あ、ごめん。話したいことがあって」










「そうなんだ。あ、リレーのこと?」










「え、違うかな」










へ?違うの?じゃあ、なぜ?










「じゃあどうして私を呼んでここまで?」










そう言うと横山くんが少し笑って、










「ほんと、小野寺さんって鈍感なんだね」










「好きなんだよね、小野寺さんのこと」










と言われた。










「好き?え、えぇぇ!?」










・・・(°Д°)・・・と固まる私。










「それで、噂で聞いたんだよね。小野寺さんが千羽くんと付き合ってるって。」










噂!?なぜ噂になる!?









「あんな男はやめて、付き合ってよ」










真剣な顔で言葉を続ける横山くん。










その言葉に黙ってしまっていると、










「話はそんだけ?」









「え?」









ぎゅっと後ろから抱きしめられて、










「このひよこちゃんは俺のだから。横取りなんて許さねー」









後ろから声がした。










「奏斗くん!?」









な、なぜここに!?










「ついてきてたってことは、やっぱり付き合ってんだ。」









「何か悪いかよ」










「お前に小野寺さんは釣り合わない。お前みたいなやつに、こんな純粋な子は向いてないよ。」









「そんなの、俺が1番実感してるよ。でも、譲れねーよ」










私が固まってるあいだにどんどん話が進んでいく。









私はもう何が何だか分からずキョロキョロしてる状態。









「お前にだけは、小野寺さんは渡さない。」










そう言って、横山くんは去っていってしまった。









「え、あ、横山くん?」









そのままいってしまった。










告白の返事、、断るしかできないけれど、言わなくてよかったのかな









「あ、それよりなんでここに奏斗くんが?」










振り返って奏斗に聞いてみる。









「あー、いや、一緒に帰ろうと言おうとしたら横山と出るとこ見たら着いていったら案の定告白されてるからよ」










「あ、案の定ってわかってたの!?」










「あのなー、男が女を呼び出す時二人きりになるのはほぼ告白だろ」










そ、そうなんだ。










「カバン持ってきたから帰ろうか」










もう暗くなってくるし、と奏斗くんがカバンを渡してくれる。









「うん。そうだね」










その後2人で帰った。










でもその間もお風呂に入ってる時も、横山くんのことが頭から離れなかった。









知り合いみたいな感じだけど…









渡さないってどうゆうことだろう…










私はそんなことを考えながら眠りについた。