その後俺はこの教室から1番近いトイレに向かった。











「2人話せたかな〜」












と桃音の声がした。












「ん、話せたよありがとな」










「へ!?なんで奏斗くんが?あ、おわったの?」











「うん。俺的には最後まで一緒にいて欲しかったけどな」










「ご、ごめんね?約束破って…どうしても2人の雰囲気というか…その…うわ!?」










俺のために必死になってくれてる、そう思うと抑えきれなくて、話終わる前に桃音を引き寄せて抱きしめた。











「実感したな、やっぱり好きだって」











「え?」












「なんもねーよ」











「奏斗くんはずるい。私だってそう思ってるよ?」











そう言って桃音はニコッと笑った。












それから俺らは家に帰った。











帰ったら、最後まで一緒にいてくれなかったってことを理由にお仕置きがあるのはこの時はまだ内緒。