「琴乃おかえりなさい!」
桃音が笑顔で迎えてくれる。
「あのさ、桃音話があるの。」
ごめん桃音。ほんとに。
でも守るにはこうするしかない。。
「どうしたの??何かあった?」
心配してくれてるんだね。
桃音大好き。最高の友達。
でも私はこの友達を自分で傷つける…。
「桃音、友達やめよっか。」
できるだけ笑顔に言ったつもり。
桃音の顔が見れない…。
「ど、どうして?」
桃音、泣きそうな顔してる…。
嬉しい。ほんとに友達なんだって、痛いほど分かるから。
でも、ごめんね。桃音。
「嫌いだったから。もう疲れ…たの。」
泣きそうになってしまう。
でも桃音のため。桃音のため。
そう自分に言い聞かせる。
「琴乃…?なんで…。」
「もういいでしょ?さよなら。」
そう言って桃音から離れた。
桃音は教室を飛び出していった。
泣いてるよね。そりゃそうだよね…。
友達として最後の仕事だよね。
「先生。小野寺さん、お腹痛いって行って保健室に行きました。結構痛そうなので帰って来れないかもです。」
私はそう先生に言った。
桃音ほんとにごめんなさい…。
友達失格だね…。
ー琴乃sideー 終
