「今から七瀬と話すの?」
蒼が心配そうな顔で聞いてきてくれる。
「大丈夫だよ。それに桃音もいてくれる」
「桃音ちゃんに話したんだな」
「ん、案の定桃音はバカにしなかったよ」
「桃音ちゃんはそんなやつじゃないだろ!ほら、迎えに行ってきなよ!」
「そだな、じゃぁな」
「おう!」
俺は桃音たちのクラスに行った。
「桃音」
「あ、奏斗くん!いくね!琴乃、また明日ねばいばい〜」
「バイバイ!」
速水にそう言って俺の元にくる桃音。
「行こうか」
そう言ってニコって笑って今日は珍しく自分から手を握ってきた。
「今日は甘えた?」
「いや、そうじゃなくて…」
「か、奏斗くん取られたくないから?」
そう言って真っ赤な顔をする桃音。
はぁ。そういうのが反則なんだって。
ちゅっ。俺は桃音の頬にキスして
「お前はもともと俺のもん」
と言ってやった。
そしたら、ほんもののリンゴより赤いんじゃないかっていうくらい
桃音は、真っ赤になった。
