「なるほどね、それでついて行くことになったんだね」









次の日さっそく琴乃に昨日のことを伝えた。










「しかし、あの七瀬 心って子なんで奏斗くんに内緒て浮気までして何がしたかったんだろうね」









「それは明日にわかると思うんだけど」










そんな話をしながら、体育館に向かう。









この学校のテスト結果発表はちょっと変わっていて、









体育館にベスト100の全校の結果が出されるのだ。










「それではみなさん、いきますよ〜!」










教頭先生の元気な声とともに、










バサッ!と白の紙が見える。










結果は、











え!?1位!?うそ!?











500 小野寺 桃音









と書いてあった。









「え!?すごい!すごいよ!!」










「えへへ〜」










でもその下に同じ順位で








500 千羽 奏斗








と書いてあった。










「あなたたち頭良すぎでしょ…」









「でもほら、3位に蒼くんいるじゃん」










「まって!?私があほすぎなの!?」










いやあなたも5位じゃないですか。










でもこれは五教科の話。










9教科で多分差が開く。










「9教科もいきますよー!」










ばさっ!と開いた紙を見ると、







1位 890 千羽 奏斗






2位 885 小野寺 桃音









3位 869 深部 蒼









4位 865 速水 琴乃










と書いてあった。










「「げっ」」










琴乃と声が重なった。










「ど、どうしようぅ琴乃…!」










「え、、もしかして…桃音まで?」










「「え?!」」









〜〜









まさか、お互いにあの二人とかけてたとは。









しかも負けたら何でも言う事聞くが条件として…









「変なことされないよね!?」









琴乃があぁー!っと頭を抱える。










「え?変なこと?スクワットしろとかそんなんじゃないの?」








スクワットもだいぶきっついけど…










「…桃音、あなた痛い目にだけは合わないでね」









「え?何それ」









そんな話をしてるうちに担任の先生が来て終礼が終わり…








ガラガラっ









「桃音」 「琴乃〜♪」











「「げっ!きた!!」」(心の声)










「桃音、どうする?これ、絶対にやばいんだけど…」









うん、蒼くんなんか怖い。










奏斗くんはいたって普通だった。










「あれ、もしかして逃げようとしてる?琴乃さーん!」









蒼くんが琴乃を呼ぶ。呼び方に結構難ありなんだけどね^^;









「に、逃げるって何からよ!」










自分のプライドが許せないのか、蒼くんの方に近づいてく琴乃。









あーあー。自分から捕まりに行っちゃって











「桃音、約束」










「え、あ、映画だよね!ごめん、遅くなっちゃうね行こう!」









そう言って私も奏斗くんのそばに行く。











すると、










「なんでも言うこと聞けよ」










と耳元で言われて










火山が噴火したみたいに真っ赤になった。










「えー?奏斗くん?桃音ちゃん真っ赤なんだけど何かしたの〜?」









「お前と同じだよ。」










「え、お前もかけてたの!?」










「桃音とな。結構接戦だったな」









そんなことを話していると下駄箱について










「じゃあ俺今日は琴乃とやることあるからかえるなー!」









「わ、私はなんもしないんですけど」










そう言った琴乃を蒼くんは引き寄せて、










「そう言ってられるのも今のうち」









と言った。










「二人ともなにか勝負でもするの?」










奏斗くんに聞いてみると、










「桃音にも教えてやるから楽しみにしてたらいいよ」








とちょっと意地悪そうな顔して笑った。











ふーん。教えてくれるならいっか。










その時の私は腕相撲でもするのかななんて呑気に考えていた。