放課後、心を迎えに行った。
俺と心はクラスも階も違う。
心のクラスの教室の前まで来た時、
「もう少しで来るんだって〜」
「いいじゃん。見せつけとけば?」
心と、男の声?
「嫌だよー!奏斗すっごいカッコいいんだからね?」
「顔はでしょ?はやく別れなよ」
「なによ、嫉妬してんの?」
「するでしょー別に好きじゃないんだろ?」
「恋愛感情ではないわねー」
「なら別れなよー」
それからもずっと2人の声が聞こえた。
何?心は俺の顔目当て?
本気って言ったのも嘘なわけ?
はっそーいうことね。
蒼が言いたかったのはこれか。
ガラガラっ!
俺は勢いよく扉を開けた。
「な、、!?か、奏斗!?」
「なんだよ」
迎えに来いって言ったのはお前だろ。
「お前はこれを見せたかったんだな」
「違うのよ?これは…」
「いいじゃん。その男と別れろよ」
心の隣にいた男はそういう。
あぁ、別れてやるよ。
「もう別れる」
「な、なんで?!」
「もう顔も見たくねー」
そう言って俺は教室を出た。
初めてだった。浮気されたのがこんなに心のきたのは。
そんだけ心が好きだったのか?
俺はそれから女が信じられなくなり、いっそう俺の遊びは激しくなった。
でも、高校に入るということで、蒼が高校入学を気にもうやめろというもんだから、
一切女に関わらないと決めた。
ー奏斗sideー 終
