ー奏斗sideー









七瀬 心は、俺の中学の時の彼女。










「奏斗〜!今日もゲーセン行こうよー!」










「はいはい」











この時の俺は女遊びが激しかった方で










心もそのうちの1人だと思っていた。










遊びで付き合ってた俺ら。でも、










お互いに惹かれていくのに時間がかからず










いつしか本気になってた自分がいた。










「私、奏斗のこと一生大切にするから!」










「ん、俺も」










それから付き合って半年がたつころ、










「おい!奏斗!」









ある日学校で蒼が話しかけてくる。










「なんでそんな息きれてんだ?」










「お前さ、七瀬と付き合ってんだろ?」










「あぁ。それがどうしたんだ?」










「すぐ別れろ!!」









蒼が大きな声で言う。










そんな蒼は初めてだった。










この時、俺は蒼を信じていれば良かったのかもしれない。









俺はその後傷つくことになるとも知らず別れないことを選んだ。









「いきなりどしたんだ?」









「いや、なんでもない。悪かったな!」









そう言って蒼は帰った。