ー桃音sideー
「ただいま〜」
電気ついてるってことは奏斗くん帰ってきてるのかな?
「奏斗くん??」
リビングをひょこっと覗いてみると、
「おかえり」
って言ってくれる奏斗くんの姿があった。
「どうしたの?はやかったね」
「はやめに解散になった」
「ご飯食べた?」
「うん。桃音も楽しかった?」
「うん!美味しかった!」
奏斗くん…なんか元気ない??
「奏斗くん、どしたの?」
「桃音、ちょっとこっちきて」
とおいでおいでとしてくる奏斗くん。
ぴょこぴょこと行くと、
「ここ座って」
と指さされたのは奏斗くんの隣。
「うん?わかった」
そう言ってソファーに腰を下ろす。
「桃音はさ、俺が初カレって言ってたよね」
「へ!?あ、うん」
「そっか、なんか嬉しいな」
「え、なんで?」
「桃音独り占めできるから」
「/////」
そんな直球に言われては返す言葉がない。
「桃音はさ、俺の話聞いてくれるって言ったよな」
「うん!奏斗くんの話ならなんでも聞く!」
「ん、ありがとう」
そう言って頭を撫でる奏斗くん。
やっぱり元気ない?
「桃音に話したいことがあんの」
「うん?」
そう言って奏斗くんは話し始めた。