ゆみがためていた涙を流しながら言った。 理解できずにいたわたしは、ゆみを抱きしめながら聞いた。 『何があったの…?どうしたの…?』 ゆみはわたしの腕の中で必死に答えた。 『空が………。空…が…うっ…うっ…死ん…だ…』 えっ……空くんが……死んだ……? 『死んだ』わたしはその言葉を理解できず全身から力が 抜け、ただぼうぜんとしていた。