「……、」



やまちゃんの長ーーーい御御足が壁につき、私の行く手を塞いだ。


いつものことだ。
私に働いて欲しくないのか?

毎度毎度のことながらだけど、こっちを見ようともしないやまちゃんの遊び道具は現在私であることは間違いない。


「…邪魔」


それはそれは長い脚をバシッと叩く。

即座に道は開かれ、背中にやまちゃんの笑い声を受けながら更衣室へと入った。


全く、人で遊ぶ癖のある変な男だ。



5番のロッカーをガチャリと開ける。


初対面の頃は全く違かったというのに。