「ねえそういえば!この前コンクール入賞したんでしょ?葵すごいじゃん!」
真凛は目をキラキラさせて手を弾ませた。
「たまたまだよ」
コンクール__。
私の好きなこと。
唯一の趣味が写真を撮ることで、
先月のお祭りで撮った花火の写真をコンクールに応募してみたら入賞してしまった。
コンクールに入賞するぞ!とかそんなことは全然考えてなくって、
ただ夜空に打ち上がる花火が綺麗で、シャッターを切った瞬間のタイミングが良かっただけ。
雲ひとつない夜空に花火が咲いた瞬間。
赤や青、ピンク色んな色が一気に咲いて儚く散っていく。
多くの人が空を見上げてその美しさに声を上げる。
花火は人を魅了する。
ある意味魔法みたいだ。
たぶんもう狙ってもあんな写真撮れないと思う。
でもあの写真、個人的に好きじゃないの。
だって___
