* Melody 〜 君がくれたセカイ〜 *


「葵、次移動だって!」


肩をポンポンっと叩かれ、振り返ると友達の真凛。

真凛は小学生の時からの友達でずっと私のそばにいてくれている。

小学校で出会って、耳の聞こえない私に1番に近寄ってくれた女の子。

そして私のために手話を覚えてくれた。

私にとって大切でなくてはならない存在。

あの時真凛がいなかったら私は今、こんな幸せに暮らしていれたかな?



私は友達や周りの人に恵まれてたみたいで、特にいじめられたりしなかった。

みんな優しくて、簡単な手話を覚えてくれたり、

私が耳が聞こえないことを理由に避ける人は少なかった。

特別友達が多いわけではないけど、いたって普通の女子高生をやれてると思う。