「初めまして。瀬戸 明花です。

東中出身で、吹奏楽部に入っていました。高校でも吹奏楽部に入って、パーカッションをするつもりです。

同じ中学出身の子はみんな他のクラスになってしまって、不安なので、みんなと早く仲良くなりたいです。

よろしくお願いします」


最後に一礼して、静かに着席した。


みんなの拍手を聞いて、顔が熱くなる。


おしゃべりするのは好きだけど、こうしてみんなに注目されながらってのは恥ずかしい。


「よし、全員終わったな。この40人と僕と、あと1人、副担任の先生は入学式の後に紹介するね。

合わせて42人で1年間頑張ろう」


やっぱり爽やかに言った。


なんか、この先生は好きになれそう。


高校の先生って怖い人ばかりなのかと思ってたけど、そうでもないみたい。


「じゃあ、そろそろ廊下に並んで入学式に行こう。

出席番号順なー」


先生の言葉を合図にみんなが立ち、ぞろぞろと廊下に移動した。