「それでは、頂きまーす」
「恭哉くん、グリーンピースあげるね」
「だめだよ、好き嫌いしたら」
「ふふふ、どっちが年上か分からないわね」
丸いちゃぶ台を3人で囲んで、少し遅めの昼ご飯。
冷凍庫にあったグリーンピースを入れる入れないで喧嘩した私と恭哉くんに、終始笑っていたおばあちゃんは、さらに冷蔵庫の中にあったモヤシで絶品のナムルを作ってくれた。
即席のワカメスープもあって、立派なチャーハン定食だ。
「そう、美波ちゃんは壱哉くんの彼女なのね」
「はい、まぁ……」
「毎日ラインしてるし、すっごいラブラブなんだよ!」
「ちょっと、恥ずかしいからやめてよ」
ぺしっと軽く恭哉くんの肩を叩く。
あらあら、若いっていいわねって、おばあちゃんまで囃し立てるから、チャーハンのこしょうに咽て変な咳をしてしまった私に、恭哉くんがお茶を出してくれた。
食事中に笑ったり、怒ったり、おしゃべりしたり。
こんな風に楽しいのは、久しぶりだなぁ。



