キミに好きって言えなくて。




ダメダメ。時計はもうすぐ18時を示そうとしてる。



『18時に吉沢の家迎えに行くわ』




というメッセージ通りに行けばもうすぐだ。




うーん。やっぱり右だな。



と髪飾りの位置が決まったところでピーンポーンとチャイムが鳴った。




「はーい?

あら、千景くーん!!久しぶりね。

なんだか、またかっこよくなっちゃったんじゃない?」




なんて、綾瀬をもてはやすのは私のママ。




中学校のサッカー部はかなり親とこの交流があって、うちのママは中学時代から綾瀬にメロメロ。




『千景くんがいいじゃない!』



『千景くん、彼女いないの?』



『千景くんみたいな人と付き合いなさいよ〜?』




と娘の私にいっつも言ってた。



いや、もう既に恋してますが…。



とその頃から思ってたっけ?笑