キミに好きって言えなくて。





「もしもし…?」



『あ、出た。俺だけど?』





俺だけどって…詐欺か!




なんて心の中で突っ込んでみるけど、胸のドキドキは収まらない。






「急にどうしたの?」




『いや、なにやってんのかなと思って』





なにやってるって…あなたのことばっかり考えてますけど!!!



なんてもちろん言えるわけもなく



「特になんにも?」



と余裕ぶって答えると



『ま、吉沢暇人だもんな』



なんて笑われてしまった



なんじゃそりゃ!



そんなこと言うために電話したんかい!



少しでも期待した私を殴ってやりたい。




そこから、先週からこれまでにあったことをお互い話しながら過ごしてると、


もう1時間が経とうとしてる。