「ごめんけど、俺、姉ちゃんと違って、

来週の夏祭りも行くし?


それなりに青春してるから。ごめんな?」




カッチーン




それが姉に対する態度か!!




なんて思いながらもちょっと、いや結構うらやましい…。




でも、自分から誘うほど勇気無いしなぁ。




なんて思ってると、ちょうど携帯から音が鳴った。




『着信 : 綾瀬 千景』




っは!!?



驚きすぎて携帯を投げちゃったじゃん!


私と陽稀の間に落ちた携帯は紛れもなく、綾瀬の名前を表示してる。




「お??なんもない訳ないってのはほんと?

よかったじゃん。出れば?」




なんて弟の上からの発言さえも気になんないぐらい浮き足立つ私の気持ち。




とりあえず携帯を持って、外に飛び出した。