ちょっとでも近づきたくて、神様に祈って祈って引いた席替えのくじ。
神様は私に味方をしてくれたのか、綾瀬と隣の席になった。
最初はすっごくドキドキして、なかなか話しかけられなかったけど、
日を重ねるうちに沢山話すようになった。
家の方向も同じで、サッカー部とテニス部、
帰る時間も同じだった私たちは自然と、
毎日、一緒に帰ることになった
私、本当にツイてる。
もしかすると、綾瀬だって同じ気持ちでいてくれているかもしれない。
そう思い始めた頃、
「女子ってさ、何もらったら嬉しいの?」
「へ?」
「いや、実はさ…
お前だから言うけど、俺、白石さんのこと気になっててさ…
誕生日、デート誘ってるからプレゼントあげようかと思って。」
なんて本気で相談された。
いつもは絶対にしない、赤らんで照れた顔で。