ペットのしつけか…。




やっぱり、綾瀬は私のこと、女の子として見たことないのかな?




ちょっとショック…。




「じゃ、可愛いペットにしつけしたところで、

勉強始めるよ?」




と、優しい奏汰がフォローしてくれて、私たちは勉強を始めた




開始10分、



「あぁ〜!!分かんねぇ!!」



と、賢也が騒ぎ始めた



「賢也…はやすぎ。

でも、陽葵もペン止まってるし、もしかしてだけど同じ問題?」



希が気にかけてそう聞いてくれた。




「俺、上から3番目の問題。」



「わ、私も…。」




……恥ずかしすぎるし〜。



こんなんも分かんねぇのかよとか隣から言われちゃいそうだなぁ…。



なんて思ってると、



「フッ


こんなんも分かんねぇのかよ」



……ほらね。言われた。




「てかさ、お前ら2人、完全に理系科目苦手なのに、なんで理系選択?」




「俺別に、サッカー推薦で大学行くから関係ねぇし!

お前らみんな理系だって言うからさ、


一緒に居てぇじゃん??

ただそれだけ!!」



と明るく答える賢也。



………私は、



将来特にしたいこともなくて、ただ今はこの5人でいたいって思った



だって、私以外みんな理系なんて耐えられないもん。



「私も…。


みんなと居たかった…っていうかなんていうか…」