「私、来栖 有紗(くるす ありさ)。あなたが今日入学するって知ってて……ごめんね?会いたかったの。」
仕草や表情までアイドルのように眩しいその子は、そう言って申し訳なさそうに微笑む。
「来栖……さん……。」
聞き馴染みはなくて。
でも、見るからに新入生ではなくて、恐らく……3年生、のような雰囲気だ。
「私、3年の生徒会なの。良かったら今から、生徒会室に来ない?」
……ドキッと、心臓が跳ねた。
まさか。
こんなに早く。
「生徒会……?」
それは、願ってもみなかった、ここへ来るための、目的のひとつだ。
と、すると。これから…ーー
「あなたが来るの、待ってたよ。」
私の運命がいよいよ動き出す。

