成瀬遥(なるせはるか)
優しいけれどちょっと内気な男子。
羽音結季(はおとゆき)
みんなに好かれるような可愛い系女子。

宮野涼(みやのりょう)
リーダシップのある頼もしい男子。
日向夏織(ひなたかおり)
元気でしっかりものの女子。

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読んで下さりありがとうございます!共感して頂ける青春ストーリーとなっております。ぜひ、さいごまでお楽しみください!

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“好き" たった二文字だけど伝えるのが難しい。

この言葉を言える人は、とっても自分に正直なのかなとおれは思った。

成瀬遥はそういう人でありたい。
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「遥、おはよう~。早いね学校着くの」

「おはよ。そうかな、結季が遅くない?今日は」

そう?と言って彼女はストンとイスに座る。
おとずれる沈黙。

なにかおかしい……

彼女とは前から仲が良いから分かるけどなにか変。
ここは聞いてみるべきか?
いや、でも聞きすぎても答えずらいことだったらどうしよう……

こういう風になってしまうのがおれの悪い癖。
仲良いんだから普通に聞けばいいのにって分かってるけど

「なに?じろじろ見てー」

「え、えっと なんか あった?」

「すごいね。私のことならなんでも分かるの?」

ふふっと彼女は笑う。
やっぱりなにかあったんだ。なんだろう?

「なんかあった?」

「あったよ。当てて」

えっ……なんだろ。

「うーん。いいこと?悪いこと?」

「どっちかわかんない、けど 一般的にはいいこと」

「ますますわかんないんだけど。おれに関係する?」

私的には関係ある、かな と言ったところで朝のチャイムがなった

“ファ"と彼女は言った。

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「遥、お昼食べよう!」

おお、元気な青年よ と拝みたくなるくらい清々しい彼は 宮野涼。
内気なおれとは正反対で学級委員長もやってるリーダーシップ感あるれるクラスの人気者だ。

「うん 食べよ」

涼がいてくれるおかげでおれの学校生活が円滑に進んでいるといっても過言ではないかも。

今日も平和……

「結季、また告られたんだってな」

え……

全然、今日平和じゃないじゃん。

ああ、朝の 当てて はそれだったのか。

「お、OKしたのかな?」

「まだ返事はしてないらしいぞ」

すごいよなぁーと彼は言うけど、おれは正直すごいなんて言ってられない

どうしよ、誰からだろ。

もし、その人と付き合っちゃったら……

「おーい。大丈夫か?」

「う、ううん」

彼は笑ってる。なんか嫌な予感。

「やっぱりそうか!やっぱりなぁ!」

「好きなんだろうなとは思ってたけど!」

「ちょっ 声が大きいよ」

「ああ、悪い。今までそうかなと思ってたけど、お互い友達って感じだったから。聞いちゃ悪いかなと思ってたんだ」

ああ、気をつかってくれてたんだ。

「おれら親友なんだし、こういう話もしようぜ」

「うん。ありがと」

涼はやっぱりいいやつだ。親友ってなんか嬉しい

「涼はいないの?」

「ん!?」

口に入れたにんじんが飛び出しそう!きたない!

「ごめん。い、ないよ」

いや、絶対いるじゃん それ。

「いつか、教えてね」

「分かった。お互いがんばろな、受験も」

ああああああ。

そうだ。今年は受験生だった。

高校、どこがいいんだろう。